無料ブログ作成サービス JUGEM
みかみにメールはこちらにどうぞ。



↓ ↓ 伝説の「ヒキョーな化学」がゴロゴとタッグを組んで降臨 ↓ ↓

★化学基礎ゴロゴ★ 発売!! 


YOUTUBE 旅人みかみの受験化学の研究 


発信!みかみの参考書ブログ(YOUTUBE連動中!) 


↓ ↓ DVD販売・レンタルDVDは継続受付中です ↓ ↓

【炎化学DVD購入はこちら】 【化学DVDレンタルはこちら】

【数学DVDレンタルはこちら】 【英語天塾DVDレンタルはこちら】


←prev entry Top next entry→
俺が海外好きになった理由 1

俺は海外旅行が大好きなのだが、その理由はたった1回の旅行だったように思う。

 

それまでも何度か旅行したことはあったのだが、あるときの海外出張で俺は海外の面白さに目覚めてしまった。

 

当時の会社のことなので、あんまり詳しくは書けないのだが、その思い出を書いてみたい。

 

 

俺の作った試薬にトラブルが出て、急遽シンガポールで確認実験をしないといけなくなった。

 

簡単にいうと、その試薬の作用が強すぎるというのである。

 

俺はその組成に自信を持っていた。

 

絶対にマイルドに作った試薬なので、効果が強すぎることは考えられなかった。

 

もしもそうだとするなら、先方が何か間違った使い方をしているとしか考えられなかった。

 

現地の営業部門にそんなはずはないから、ちゃんと言ってくれと訴える。

 

営業はもう説明しきれないから、担当の研究員に直接説明して欲しいと依頼して来た。

 

そこで、俺が行くことになった。

 

 

ところがだ。

 

海外好きの俺の上司がついてくるという。

 

なんのために?

 

あなた来ても仕方なくない?

 

俺のことが不安だの一点張りだ。

 

 

まあ、俺はその上司のことが好きだったのと、一人よりは二人の方が心強い。

 

と言うことで、二人で福岡空港に行った。

 

 

飛行機に乗る前にチケットを発券してもらうわけだが、ここで上司がゴネた。

 

席をできるだけ前にして欲しいと言う。

 

 

なんで?

 

すでに会社によって抑えられていた座席を少しでも前にして欲しいとゴネ続ける。

 

チケットカウンターのお姉さんはできる限り前にしてくれた。

 

それはエコノミー席の一番前の席で、上司はご満悦だった。

 

「みかみさん、ここが一番いいんだよ。」

 

理由はよくわからないが、そんなことはどうでもいい。

 

とにかく俺は早く飛行機に乗りたかった。

 

試薬とこの技術に関する英単語を確認しておきたかったし、必ず最初に説明がいるわけだから、それを言う練習をしておきたかった。

 

いくつかの想定質問にも英語で答えられる練習をしておきたかったのだ。

 

 

「早く乗りましょう。」

 

「もちろん。」

 

 

30分前から、搭乗口に並んだ。

 

もちろん一番前だ。

 

ゲートが開くとすぐに飛行機に乗れる。

 

そして俺は英語の確認っと。

 

 

 

ゲートが開いた。

 

席に着くや否や上司がCAさんを呼び止める。

 

「Two beer, please.」

 

は?

 

こいつ正気か?

 

 

 

そもそもまだどんどん人が飛行機に乗ってる最中なのに、ビールを持ってこれるわけないだろう。

 

通路も人でいっぱいだし、飛んでもないのに。

 

それ以前に、これは遠足じゃなくて出張なのだ。

 

あなたは俺といればいいが、俺は英語で説明しないといけないのである。

 

俺の英語力だと練習が必要なのだ(もちろん上司の場合でも同じ)。

 

 

上司は、こんなにも混雑していて忙しいとしか考えられない環境下でビールを受け取って、一つを俺によこした。

 

「かんぱーい。」

 

乾杯じゃねーだろ。

 

そう思ったが、会社はピラミッドなのだ。

 

仕方なく乾杯した。

 

信じられないことに、離陸の準備が始まる前にさらにもう1杯飲んだ。

 

 

 

その後、離陸が始まりシートベルトのサインが消えるまでは何もできない。

 

上司は眠っていた。

 

 

ピンポーン。

 

シートベルトのサインが消えると同時に、またビールを追加注文している。

 

こいつまじか?

 

 

 

何杯飲んだか覚えていないが、結構酔った状態にまでなり、上司は寝てしまった。

 

残された俺はグルグルする頭で、英語を確認した。

 

 

そしてシンガポールに着いた。

 

現地の営業部が迎えに来てくれていた。

 

俺は酔っていたので申し訳ない気分だった。

 

 

 

「とりあえず、ホテルに連れて行きますので、1時間くらい休んだら、その後、打ち合わせしましょう。」

 

確か17時くらいだったと思う。

 

車でホテルまで送迎してもらう間に、現地のトラブルの内容を教えていながらホテルについた。

 

「みかみさん、1時間後にロビー集合ね。」

 

俺は上司と別れて1時間の自由時間を手に入れた。

 

恐ろしい睡魔だ。

 

酒気による睡魔だ。

 

 

でも、俺は英語を勉強しときたい。

 

さっき聞いたトラブルの内容を踏まえながら、身振り手振りでプレゼンテーションの練習をして、それなりの準備でロビーに降りた。

 

偶然、エレベーターで上司と一緒になった。

 

上司の目が赤い。

 

泣いたように見える。

 

 

ああ、こんなに気丈に振る舞っても、今からの状況とプレッシャーを考えて泣いたのか。と思った矢先に上司がこう言った。

 

「みかみさん、さっきプールに入ったら黒人のお姉ちゃんがいて、ボンキュッボンですごくよかった。水に潜って何回も見たよ。」

 

 

 

.....な・ん・で・す・と?

 

 

俺は自分の耳を疑った。

 

俺が練習してる間に、こいつは....

 

しかも、飛行機での英語の練習も散々邪魔したくせにプールに入ってたとは。

 

 

何よりも驚いたことは水着だ。

 

まさか出張で水着を持って来たとは...

 

全てこいつの想定内なのか??

 

 

 

そのあとのうち合わせは、日本料理屋で天ぷらを食いながらだった。

 

天ぷらかよ。俺たった今、日本から来たんですけど..と思ったが、ランク的には一番下の俺がそう言うツッコミを入れていいはずがない。

 

シンガポールで飲むタイガービールがどんなにうまいか俺の上司が饒舌に話している。

 

 

 

みなさんは今から仕事ができるのだろうか?

 

 

結局、その日は飲んだだけで終わった。

 

 

俺は実はこれは旅行なんじゃないだろうか?と考え始めるようになり、寝床についた。

 

 

続く。

 

 

 

| 炎みかみちゃん | - | comments(2) | - |
Comment
2018/12/06 7:11 PM posted by: 超〜塾長
読んでしまいました。(^-^;;
おもろいなぁ〜
2018/12/06 7:24 PM posted by: みかみ
超〜塾長に褒められるなんて。
嬉しいです。
name:
email:
url:
comments: